ROKUZAEMONの諸行無常

田舎でひっそりと暮らしています

大野のこまちなみ

先週は大阪に行って、少し休みも取ったので、結構体は休まったと思っていたのだが、火曜日からの4日間ですっかり疲弊してしまった。激務というほどの激務ではないのだが、相手先に、相当問題のある担当がいて、とにかく疲れるんだな。しょっちゅう長文のメールで質問してくるわ、1時間以上の長電話してくるわ、質問に一言でも答えないと怒るわで、会社の若い衆も一人被害にあってやめてしまいましたとさ。クレーマーというか、なんというか、ああいうストレスをまき散らす人間とは関わりたくないのー。

ということで、週末は絶好の行楽日和にも関わらず、寝たきり老人と化していたのであった(涙)。本当は山にでも登ろうと思っていたのだが、行けずじまいでした。

午後2時過ぎにようやく体が動くようになり、山はあきらめて自転車で汗を流すことにした。ダイエットのこともあったが、もう少し体を鍛えておかないといかんなーとも思った次第だったりして。 

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御影大橋から見た犀川。

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そのまま金沢港に向かう。金沢港は釣り人でごった返していた。しかし、金沢港の水はあまりきれいではないと思うのだが、釣り人は釣果を食卓に持っていくつもりなのだろうか。とても食えない代物だと思うのは筆者だけではないはず。

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誰が目ん玉入れたのかわからないが、石川県のやることにしてはめずらしく気が利いている。役人の発想ではないと思うのだが・・

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金沢港から10分程度のところに、大野という町がある。元々金沢には港はなく、その昔は大野、金石(昔の地名では宮腰)というところに港があった。港の字は誤りで、正確には湊(河口部に船着き場があった)であった。宮腰は、北前船の寄港地として栄えた場所であり、また隣りの大野は、醤油の街として栄えた場所である。写真はかつての大野湊(大野川河口)、現在でも漁船やプレジャーボートが多く係留している。左側の突起のような構造物は明治期に作られた大野灯台である。

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大野の街には、今でも醤油蔵や町家が多く残っており、金沢の市街地とはまた趣の異なる町並みを形成している。大野と金石の一部は、金沢市の「こまちなみ」区域に指定されている。

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これは回らない寿司店。金石の新鮮なネタを中心にいただけるのであろう。高そうなのでとても入れません。

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1本裏通りにあった町家。よくわからないが、平屋の建物だけど、下屋(庇)を設けているのだろうか。しゃれた建物である。

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この町家も面白い形状をしている。下屋が大きくせり出している。奥に切り妻の建物がくっついているといったほうがよいのだろうか。建築の専門家ではないのでよくわからないのー。

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大野から金石に向かう道路。古い町並みが連なって残っている。

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元々の砂丘地だった場所は防風林となっており、冬季の強い季節風を守る役割を果たしている。

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これは醤油蔵をお店にして営業している。

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2本ほど裏通りに入ったところの醤油蔵。大野の醤油蔵もそうだが、地場産業の発達した場所は、他にはない独特の町並みを形成する。越前和紙で有名な今立しかり、備前焼の伊部や有田なんかもそう。なんか、生活臭の感じられる町は何とも言えない魅力を感じる。

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大野の町で気が付いたのはこういう屋号の入った看板。こういう看板は金沢の街なかにはない。飛騨高山にもあるのだが、高山の場合は結構コテコテで個人的には好きではないのだが、大野のこういう看板はありかな、と思う。

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大野で一番有名と思われる「もろみ蔵」に立ち寄る。なぜ有名かというと、古いもろみ蔵をギャラリー・喫茶に改修して再生した端緒となった建物であることによる。今では、隣の建物はガラス工房になっているし、いいんじゃないでしょうか。

強いて言えば、大野の街なかにもっと気軽に食べる場所があれば行く機会も増えるのにと思うのだが、駐車場の確保など難しいのかもしれない。

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もろみ蔵の中はこんな感じで、筆者が訪れたときはきれいなおねえさんが1名いただけだが、今でも結構団体客がよく来る場所で、人でごった返していることも多いのである。今日は何も展示されていないが、壁面によく絵画が展示されている。

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よく見なかったが、どこぞの温泉のこけしなんかが並べられていた。

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筆者が先に入り、しょうゆアイスを食べていたら、きれいなお姉さんが入ってきた。筆者は汗だくで身なりを気にしていない不格好だったので、そそくさと退散しましたとさ。

ぶらぶらしながら自転車に乗っていたので、自宅につくのに4時間もかかってしまった。おなか周りは相変わらずだが、体を動かしたことで、多少は疲れ(精神的な疲れ)も抜けたかのー。